東化研株式会社 | 横浜市
お問い合わせ

ARTICLE

業界ニュース

今年の夏もカメムシにご用心!気温上昇で発生増の可能性

2025.04.14

今年も春から夏にかけて高温が予想されており、カメムシ類の発生に対する警戒が必要とされています。

農林水産省の発表によると、6月から8月にかけては全国的に平年よりも気温が高くなる見込みであり、
これによりカメムシの発生量が増加したり、活動時期が長期化したりする可能性があるとのことです。
同省は、生産現場において農地や田畑をこまめに巡回し、害虫の発生状況を日々確認するよう呼びかけています。

多くのカメムシは、成虫または卵の状態で冬を越し、春になって気温が上昇するとともに活動を再開します。
今年の気象予報では、5月までの気温が北日本で平年よりも高くなる見通しで、東日本においても平年並みかそれ以上となると予想されています。これにより、カメムシ類の活動が例年より早く始まる可能性が高まっています。

特に6月から8月は、カメムシの中でも複数の種が世代交代を迎える時期にあたり、
この時期に高温が重なると、活動が一層活発化し、発生量の増加や活動期間の長期化につながる恐れがあります。

果樹に被害を及ぼす「果樹カメムシ類」については、各都道府県が独自に越冬密度の調査を行っています。
2025年3月27日までに、27の都府県が調査を実施し報告を行ったところ、山形県ではクサギカメムシ、
静岡県ではチャバネカメムシとツヤアオカメムシ、岐阜県ではチャバネカメムシの越冬密度が平年を上回っていたことが判明しました。

農林水産省は、これら越冬密度が高かった地域では春先の作物被害に対して十分な注意を呼びかけるとともに、
地域によって発生量に差があることから、他の地域でも油断せず、警戒と対応を怠らないように促しています。

一覧に戻る
トップに戻る