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益虫・害虫の話 (1) そもそも、虫とは何なのか

2024.03.13

これから、“益虫”と“害虫”の話を進めるが、それに先立ち「虫」とは何なのか
を頭の中に整理しておきたい。
虫、昆虫類と云う生きものは分類学と云う「物差し」で云うと次のようになる。
昆虫類は、動物学上では、節足動物に属する自然に発生する一群である。さら
に明確に云うと多くの動物の中で「昆虫網」と云う一つの網を構成する。この網
は、世界の動物の四分の三を占めると云う。
また、この昆虫類が、地球上に現れたのは化石昆虫の研究で、古生代の石炭紀
のようである。化石昆虫でよく知られているのは、ゴキブリやトンボ類(蜻蛉
目)などである。
虫達の地球上への出現は、なんとも古く、現存する昆虫群の殆どが、新生代の
第三紀に顔をそろえたようだ。こんな昆虫類の益、不益は一律に論ずることは、
非常に困難である。しかし、非常に困難である。しかしここが面白いところでも
ある。
人間に対して利益をもたらすものを「益虫」と呼び被害をもたらすものを「害
虫」と云い、直接的に利害関係の無いものをただの「虫」と云う。しかし、これ
らは時代やその人の考えで評価が違うので、興味のつきない生き物である。

林晃史氏
元千葉県衛生研究所次長
東京医科歯科大学医学部非常勤講師

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